その「痛み」、ただの年齢のせいだと思っていませんか?

ー変形性股関節症の進行と治療についてー

「最近、立ち上がるときに股関節が痛む」

「靴下を履くのがつらい」

「歩きたいのに、足が出ない」

それ、もしかすると変形性股関節症のサインかもしれません。

変形性股関節症は、関節の軟骨がすり減り、痛みや可動域の制限を引き起こす疾患です。年齢や過去のけが、先天性の骨の形成不全が原因になることもあります。


実は、多くの人が抱えている「股関節のトラブル」

変形性股関節症は、国内で120万〜510万人が患っているとされる身近な疾患です(X線診断による推定値)。

特に女性に多く、

  • 男性:0〜2.0%

  • 女性:2.0〜7.5%

と、女性の発症率は男性の数倍にのぼります。

さらに、患者の約8割は「もともとの骨格の形に異常がある」タイプで、40〜50代から発症するケースが非常に多いのです。

つまり——

「私はまだ大丈夫」と思っているあなたこそ、気をつけておきたい年齢なのです。


実は、多くの人が抱えている「股関節のトラブル」

変形性股関節症は、国内で120万〜510万人が患っているとされる身近な疾患です(X線診断による推定値)。

特に女性に多く、

  • 男性:0〜2.0%

  • 女性:2.0〜7.5%

と、女性の発症率は男性の数倍にのぼります。

さらに、患者の約8割は**「もともとの骨格の形に異常がある」タイプ**で、

40〜50代から発症するケースが非常に多いのです。

つまり——

「私はまだ大丈夫」と思っているあなたこそ、気をつけておきたい年齢なのです。


放っておくと、どうなるの?

関節の安定性を失い、少しずつ歩くのがつらくなっていきます。

やがて日常生活の中でも強い痛みが生じ、「人工関節を入れる手術」を勧められることも少なくありません。

実際に患者さんの中には、こんな経験をされた方もいます:

「一人での移動が困難になり、壁づたいに歩く生活。痛み止めも効かず、起き上がるたびに涙が出るほど…。でも手術は怖くて、ギリギリまで我慢しました。」


医療機関ではどんな治療をするの?

1. 保存療法(まずはここから)

  • 日常生活の指導

  • 運動療法(筋力維持・姿勢改善)

  • 薬物療法(痛み止め、注射、湿布など)

2. 手術療法(痛みや生活への支障が大きくなったとき)

保存療法では対応しきれなくなった場合に検討されるのが、手術療法(人工関節置換術)です。


なぜ痛くなるの? ― 隠れた原因

実は、筋肉の使い方や姿勢の乱れが症状の進行に大きく関係しています。

特に大きな要因となるのが「本来は股関節を支えるべき筋肉がうまく働いていない」こと。

たとえば…

  • 腸腰筋や中臀筋などが弱まり、股関節の前後左右の安定性が失われる

  • 骨盤が前傾しやすくなり、荷重が偏る

  • 筋肉で支えきれなくなり、骨に負担が集中して軟骨がすり減る

この悪循環を止めるには、「筋肉の再教育」や「姿勢の見直し」が欠かせません。


まとめ:早期ケアがカギです

保存療法だけで進行を食い止められるケースも多くあります。

ですが、「まだ大丈夫」と我慢を続けることが、結果的に手術への道を早めてしまうことも…。

まずは身体の状態をチェックし、必要なケアを早めに始めることが大切です。

「もしかして…」と思ったら、お気軽にご相談ください。

 

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