2026.01.23
肩こり・首こり 姿勢の歪み・猫背
【動画あり】スマホ首に効くストレッチ5選|首を揉まない“背中から整える”方法
「首がつらいから、首を伸ばす」
スマホ首の人ほど、これを真面目にやっているのに…なぜか戻る。そんな経験ありませんか?
実は、スマホ首で本当に硬くなりやすいのは首そのものより“背中(胸椎)”です。
胸椎が丸まったままだと、頭は前に突き出しやすくなり、首はずっと“支える係”をやらされます。
だからPRO-motionでは、スマホ首のセルフケアを
「首を伸ばす」より先に「胸椎(背中)を起こす」
この順番で考えています。
このページでは、まず
-
なぜ胸椎が大事なのか
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胸椎(背中)を起こすストレッチ【動画で解説】
をわかりやすくまとめます。
目次
なぜ「胸椎(背中)」が硬いとスマホ首になるのか
胸椎(背中の真ん中あたり)は、本来
「体を起こす」「頭を真上に乗せる」ための土台の役割を担っています。
ところが、長時間のスマホ操作やデスクワークで猫背姿勢が続くと、
この胸椎が丸まったまま固まり、伸展(反る動き)が出なくなっていきます。
すると身体は、「正面を見る」「視線を保つ」ために、
胸椎の代わりに別の場所で無理やり帳尻を合わせ始めます。
具体的には――
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背中が丸まったまま固定される(猫背)
-
肩が前に引き出され、内側に巻く(巻き肩)
-
顎が前に突き出て、顔だけが前に出る(前突姿勢)
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その重さを支えるため、首の後ろの筋肉が常に緊張する
という状態です。
このとき首は、
「本来やらなくていい仕事(頭を前で支える)」を24時間任されているようなもの。
首や肩がパンパンに張るのは、実は“首が悪い”というより
「背中が働けない分を首が肩代わりしている結果」とも言えます。

猫背が続くと、なぜ「戻りにくく」なるのか?
さらに問題なのは、姿勢が崩れた状態が長く続くこと。
猫背姿勢では、背中まわりの筋肉はほとんど使われません。
動かない筋肉はポンプ作用が弱くなり、
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血流が落ちる
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酸素や栄養が届きにくくなる
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疲労物質が溜まりやすくなる
いわば、背中が「酸欠っぽい・眠った状態」になります。
すると、
使わない
→ 動きが出なくなる
→ さらに使われなくなる
という悪循環に入り、
「首だけを伸ばす」「首を揉む」ケアをしても、すぐ元に戻る状態が出来上がってしまいます。
だからスマホ首は「首」から治らない
スマホ首で本当に必要なのは、
首を無理に引っ張ることでも、強く揉むことでもありません。
まず必要なのは、
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胸椎が起きる
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背中が動く
-
その上に、自然に頭が乗る
という本来の姿勢の土台を取り戻すこと。
胸椎が動き始めると、
首は「支える役」から解放され、
勝手に楽になっていくケースが非常に多いのが特徴です。
このあと紹介するストレッチ動画では、
首を頑張らせずに、胸椎から姿勢を立て直す流れで行っていきます。
【動画あり】スマホ首に効くストレッチ5選
首を揉まず、胸椎から姿勢を整える
ここからは、スマホ首の根本になりやすい
「胸椎が動かない → 首が頑張りすぎる」状態を断ち切るためのストレッチを紹介します。
それぞれのストレッチは、動画で一緒に行えるようになっています。
① 横向きに寝て、胸椎をねじる(胸椎回旋)
①胸椎回旋
スマホ首の人は、背中が丸まったままほとんど「ねじられていない」状態。
まずは横向きに寝た姿勢で、胸椎にやさしく回旋(ねじり)を入れていきます。
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首ではなく「背中が動く」感覚を作る
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呼吸と一緒に行うことで、力みを抜く
ここで背中が動き始める土台を作ります。
② 壁を使って、対側を伸ばす(あばら骨ストレッチ)
②あばら骨ストレッチ
猫背姿勢が続くと、
片側ずつ体側〜背中が縮こまり、肩が前に引き出されやすくなります。
壁に手をつき、体を預けながら、
胸椎〜体側を気持ちよく伸ばすストレッチ。
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肩だけを伸ばさない
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背中〜脇腹が伸びる感覚を大切に
「胸が開く準備」をここで作ります。
③ 胸椎伸展(背中を伸ばす)
③ 胸椎伸展(背中を伸ばす)
次は、胸椎の伸展(反る動き)を引き出します。
低めの椅子に座り、肘を膝に軽くついた姿勢から、
背中だけを起こすように胸を前へ。
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腰を反らさない
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顎を上げすぎない
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「胸椎だけが起きる」感覚を意識
スマホ首で最も失われやすい動きです。
④ 胸椎伸展+バンザイ(僧帽筋下部トレーニング)
④ 背中を伸ばす+バンザイ
胸椎が起きた状態を保ったまま、両手をバンザイ。
ここで狙うのは、
僧帽筋下部(姿勢を下から支える筋肉)。
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肩をすくめない
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首に力を入れない
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背中で腕を支えるイメージ
「姿勢を作る」から「姿勢を保つ」段階へ。
⑤肩甲骨4動作
⑤肩甲骨4動作
最後は、肘を下方向に引きながら
肩甲骨の動きをまとめて使っていきます。
この動きがスムーズにつながると、
首は前に出にくくなり、肩も自然と下がります。
スマホ首で崩れた「首・肩・背中の連動」を取り戻す仕上げです。
ストレッチのポイント
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痛みが出るところまで無理に動かさない
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首を主役にしない
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呼吸を止めない
この5つを順番通り行うことで、
「首が楽」「視線が上がる」「姿勢が戻る」
そんな変化を感じやすくなります。
ストレッチをしても「戻ってしまう」方へ|PRO-motionの考え方
今回紹介したストレッチは、
スマホ首の原因になりやすい
「胸椎が動かない → 首が頑張りすぎる」状態をリセットするためのものです。
ただし、実際の現場ではこんな声もよく聞きます。
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動画を見てやってみると、その場では楽になる
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でも数日たつと、また首や肩がつらくなる
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自分では「合っているのか」「どこが原因か」分からない
これは珍しいことではありません。
なぜなら、
スマホ首の背景には
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胸椎の動きのクセ
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肩甲骨の使い方
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呼吸や体幹の安定性
-
仕事や生活姿勢の影響
など、人によって違う要素が重なっているからです。
PRO-motionが行っているのは「評価 → 整える → 鍛える」
PRO-motionでは、
いきなり筋トレやストレッチを行うことはありません。
まず行うのは、
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どこが動いていないのか
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どこを首が代わりに頑張っているのか
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なぜスマホ首の姿勢に戻ってしまうのか
といった姿勢・動きの評価です。
その上で、
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動かない部分を整える
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正しい位置で動く感覚をつくる
-
その状態をキープできるように鍛える
という流れで進めていきます。
これは、
「とりあえず首をほぐす」
「その場しのぎで楽になる」
ためのアプローチではありません。
首が頑張らなくてもいい身体を、根本から作るためのコンディショニングです。

こんな方は、一度“評価”から受けてみてください
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ストレッチをしてもすぐ元に戻る
-
首や肩を触られると、逆に違和感が出る
-
正しい姿勢が「分からない・続かない」
-
痛みはないけど、将来が不安
こうした方ほど、
「何をすればいいか分からない状態」が原因になっていることが多いです。
動画でのセルフケアに加えて、
一度プロの視点で身体を見直すことで、
「やるべきこと」が一気に整理されるケースも少なくありません。
まとめ|首を頑張らせない選択を
スマホ首は、
我慢強い人ほど、首で耐えてしまう不調です。
ストレッチで整えつつ、
必要であれば評価という選択肢も持っておく。
それだけで、
首や肩との付き合い方は大きく変わります。
無理せず、
首が頑張らなくていい身体を目指していきましょう。

執筆
片浦 聡司
PRO-motion代表取締役 / 理学療法士 / 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT) / (公財)日本オリンピック委員会(JOC)医科学強化スタッフ(水泳競技(2015~2016))
名古屋大学医学部卒。急性期病院で整形外科領域を中心に臨床経験を積み、姿勢・動作の分析から痛みや不調の原因を見立て、再発予防につながるコンディショニング指導を得意とする。
2015年より2年間、JOC医科学強化スタッフとして国際大会(ユニバーシアード等)にも帯同。
高齢者からトップアスリートまで幅広くサポートしている。
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