2026.01.20

ゴルフ

ゴルフ肘ストレッチ完全ガイド|肘の痛みを繰り返さないために本当に必要な考え方

ゴルフをしていると、

  • ゴルフをすると肘の内側や外側がズキッと痛む
  • ラウンド後や練習後に肘が重だるくなる
  • ストレッチしているのに、なぜか改善しない

このような ゴルフ肘(内側上顆炎・外側上顆炎) に悩む方は少なくありません。

多くの方が
「とりあえず肘を伸ばすストレッチ」
を行っていますが、それだけでは痛みが長引いたり、再発するケースが非常に多いのが現実です。

この記事では、

  • ゴルフ肘・テニス肘が起こる本当の原因
  • 痛みがある時にやってはいけないストレッチ
  • 安全かつ効果的なゴルフ肘ストレッチ
  • 肘の痛みを繰り返さないための考え方

を、できるだけ分かりやすく解説します。

1. ゴルフ肘とは?まず知っておきたい基礎知識

ゴルフ肘は、正式には次の2つに分けられます。

  • 内側上顆炎(一般的なゴルフ肘)
    → ダウンスイング〜インパクトで肘の内側が痛む
  • 外側上顆炎(テニス肘型)
    → フォロー〜フィニッシュで肘の外側が痛む

どちらも共通しているのは、
前腕〜肘に付着する筋肉や腱に、繰り返し強い負荷がかかっていることです。

2. なぜゴルフで肘が痛くなるのか?本当の原因

ゴルフ肘・テニス肘の大前提は、
使いすぎやスイング動作の偏りです。

右利きゴルファーの場合、

  • 左手でクラブを強く引っ張るタイプ
    → 肘の外側(テニス肘型)が痛くなりやすい
  • 右手で押し込むタイプ
    → 肘の内側(ゴルフ肘型)が痛くなりやすい

という傾向があります。

ただし重要なのは、

「肘を使いすぎるスイング」になってしまう背景が必ずあるという点です。

3. 肘だけが悪いわけではない|背中が硬いと肘が壊れる

背中(胸椎)が硬くなると、

  • テイクバックで体が回らない
  • フォローで振り抜けない
  • スイングが手打ちになる

という状態になります。

結果として、

  • クラブ操作を肘・前腕に頼る
  • インパクトの衝撃を肘で受ける
  • 同じ部位に繰り返しストレスが集中する

という悪循環が起こります。

つまり、

肘だけをマッサージ・ストレッチしても再発しやすい理由は、背中が硬いままだからです。

※背中の動きが悪いと、肘だけでなくに痛みが出るケースも非常に多くなります。

実際に、ゴルフ中の腰痛については、こちらの記事で詳しく解説しています。

ゴルフで腰が痛い人必見|18ホールを「腰の痛みゼロ」で回るための正しい考え方

4. ゴルフ肘ストレッチでよくある間違い

痛い状態で無理に手首を伸ばす

一般的によく指導される
「手首を反らす・曲げるストレッチ」。

しかし、すでに痛みがある状態で行うと、

  • 炎症を起こしている腱の付着部を直接引っ張る
  • 回復途中の組織にさらに負荷をかける

結果として、
痛みが長引いたり悪化するリスクがあります。

「伸ばせば治る」という考え方は、
ゴルフ肘においては非常に危険です。

5. 痛みがある人向け|安全に行えるゴルフ肘ストレッチ

① 筋肉を「たぐり寄せてから」伸ばす方法

痛みがある場合は、
いきなり伸ばさないことが大切です。

やり方

  1. 痛い部位につながる前腕の筋肉を、肘の方向へ手でギュッと寄せる
  2. 筋肉を緩めた状態で、ゆっくり手首を動かす

回数

30秒× 1セット

この方法は、

  • 内側が痛い人
  • 外側が痛い人

どちらにも使える、安全性の高いセルフケアです。

② 手首が返らないようにするためのストレッチ

やり方

  1. 四つん這いになる
  2. 手の甲を床につける
  3. 肘の内側のシワが正面を向くように体重をかける

回数

30秒× 1セット

インパクト時に手首は曲げたままでいたいのですが、どうしても手首が返ってしまう人が多いです。

これを改善するためのストレッチです。

③ 背中(胸椎)のストレッチ

やり方

  • 横向きに寝る
  • 上の足を胸に近づけ、手の甲を頭につける
  • 反対側の地面に肘がつくように体をひねる

回数
左右10回 × 1セット

「背中が回る感覚」が出てくると、肘の負担は自然と減っていきます。

④ 体幹と股関節をつなぐストレッチ

やり方

  1. 両手を肩の下につき、右腕の外側に右足を置いて前後に開く
  2. 左手を上に伸ばし、胸をねじりながら上体を大きく開く

回数
左右10回 × 1セット

肘だけでなく、全身でスイングする感覚を取り戻すために重要なストレッチです。

4. ストレッチは「治す」より「守る」ために行う

ゴルフ肘のストレッチは、

❌ 痛みをその場で消す
⭕ 肘に負担をかけない状態を作る

ことが本来の目的です。

ストレッチを正しく行うことで、

  • 肘の再発予防
  • スイングの安定
  • 飛距離・再現性の向上

にもつながります。

5. それでも改善しない場合に考えるべきこと

ストレッチを続けても、

  • 痛みが強くなる
  • 日常生活でも痛む
  • 数週間たっても変化がない

場合は、
身体の使い方そのものに問題が残っている可能性があります。

その場合は、

  • スイング動作の確認
  • 姿勢・回旋動作の評価
  • 肘以外の負担部位のチェック

が必要になります。

 

まとめ|ゴルフ肘ストレッチは「全身」で考える

ゴルフ肘のストレッチで大切なのは、

  • 肘だけに頼らない
  • 背中・体幹まで含めて整える
  • ゴルフ動作につなげる

という視点です。

肘を守る身体ができれば、
「肘が怖くて振れない」という状態から抜け出し、
本来のスイングを取り戻すことができます。

ゴルフ肘について詳しい解説はこちら

ゴルフ肘の痛みを予防・改善して飛距離アップへ|肘が痛くなる本当の原因と、再発を防ぐ正しい身体の使い方

執筆

牧野 将大

チーフコンディショニングトレーナー / 柔道整復師 / 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)

ビーチバレー選手、Jr日本代表新体操選手、Fリーガー、野球選手など、競技レベルを問わずアスリートへの施術・トレーニング指導を行う。
ACミランアカデミー愛知にてサッカー指導にも携わる。
痛みの原因を動作から見極め、再発防止とパフォーマンス向上を両立させるコンディショニングを得意とする。

体験プログラムのトレーニング風景 体験プログラムのトレーニング風景 体験プログラムのトレーニング風景

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