2026.01.19

ボクシング

【トップボクサーが語る】パンチ力と安定感が劇的に変わった理由 |元WBOアジアパシフィック王者・能嶋宏弥選手インタビュー

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「パンチが伸びない」
「打った後に体が流れる」
「後半になるとフォームが崩れる」

ボクシングを続けていると、多くの選手が一度はこうした壁にぶつかります。
今回お話を伺ったのは、元WBOアジアパシフィック王者の能嶋宏弥選手
競技レベルが高くなるほど繊細になる“身体の使い方”を、PRO-motion で見直したことで、どんな変化が起きたのか。
ボクシングがうまくなりたい人にこそ読んでほしい、実践的な内容です。

1. 元王者が直面した「体の悩み」とパフォーマンスの低下

プロボクサーとして日々過酷なトレーニングを積んでいた能嶋選手。しかし、身体には明確な違和感を感じていたと言います。

能嶋選手: 「トレーニングや試合が終わると、お尻の横側が痛くなり、腰や太もも全般が張ってくることに悩んでいました。特に右ストレートを打つと左の臀部に強い張りが出て、体の外側ばかりが頑張ってしまい、内側がうまく使えていない感覚がありました。」

この身体の違和感は、実際の試合中にも悪影響を及ぼしていました。

能嶋選手: 「反応やパンチ力が落ちてきている感覚がありました。特に5ラウンド以降に疲れの影響が出るのか、動きが鈍くなる。もっとお尻が使えるようになると、パンチ力も上がり、動きも機敏になるのではないか?と感じていました。」

2. トレーナー解析!なぜパンチ力が低下し、身体を痛めるのか?

PRO-motionのトレーナーは、能嶋選手のパンチを徹底的に分析。

そこで見えてきたのは、現代人に共通する身体の癖でした。

パンチの土台は「お尻(殿筋)」にある

ボクシングにおいて、お尻の筋肉は

パンチを打つ瞬間に体重を支える“土台” の役割を担っています。

しかし、デスクワークや長時間のパソコン作業などで猫背になると、骨盤が後ろに傾き、お尻の筋肉が使えない状態になります。

Before

  • お尻が丸まり体重が乗らない。
  • 背中も丸まって腕だけのパンチになり、届く距離も短い。

After

  • 骨盤が立って体重が乗る。
  • 背中がまっすぐで体全体を使ってパンチを打てるため、届く距離も長くなる。

お尻が使えないと、下半身のパワーがパンチに伝わらず「腕だけのパンチ」 になってしまいます。

また、打った後に身体がよろけてしまい、次の動作(反応)が一歩遅れてしまうのです。

3. パンチ力を引き出す鍵は「整える → 鍛える」

PRO-motionでは、

能嶋選手のために “整える×鍛える” を組み合わせたアプローチ を行いました。

① 【整える】胸と骨盤の柔軟性を取り戻す

  • お尻の柔軟性向上: お尻の筋肉を整え、しっかりと骨盤を立てられる準備をします。
  • 肋椎(ろくつい)関節の調整: 胸からひねってパンチを打つためには、あばら骨と背骨をつなぐ「肋椎関節」の動きが不可欠です。デスクワークでカチカチになったこの関節を整え、パンチの「回転」を引き出します。
  • 肋間筋の柔軟性向上:ボクシングのガードの構えはあばら骨が潰れてくるため、この筋肉が非常に硬くなりやすいです。肋間筋が硬くなると猫背になり、パンチが遠くに伸びないだけでなく、呼吸も浅くなり疲れやすくなってしまいます。

② 【鍛える】神経と筋肉の連動

ボクシングで重要とされる「腰の入ったパンチ」。これは専門用語で「ヒップヒンジ」と呼ばれ、お尻の筋肉を使って股関節を動かす動作が必要になります。

  • 段階的な習得: 四つん這い → 膝立ち → 立った状態、という正しい順番でトレーニングを行い、無意識に体が動く状態を作ります。
  • 試合に近い状況で行う: 水が入ったバッグの不規則な揺れに合わせ、体幹やお尻で身体を支えることで、より試合に近い状況下でトレーニングを行います。

4. 能嶋選手が実感した変化|「体の使い方」が変わると景色が変わる

実際にトレーニングを継続した能嶋選手は、自身の走りとボクシングに驚くべき変化を感じたと言います。

能嶋選手: 「初めてトレーニングした後は、シャドーをしてみると体重が乗れ、身体全体でパンチを打てている感覚があり、とても良かったです。今までは習ったことをそのまま行う『ボクシングのためのボクシング動作』でしたが、今では『どうやったら効率的な動きができるか?』を考えるようになりました。」

さらに、日常生活や他競技への意識も変化したそうです。

能嶋選手: 「日常生活で歩いている人の歩き方や姿勢を見て、『この人はお尻が使えているな、使えていなさそうだな』と気付くようになりました(笑)。自分の体への意識が非常に高まり、身体のことを勉強するのも楽しくなりました。」

5. まとめ:ボクシング上達への最短ルート

ボクシングの技術向上には、がむしゃらな練習だけでなく「自分の身体の仕組みを理解すること」が重要です。

無駄なエネルギーを使わずに、身体の連動性(つながり)を最大限に活かすことが、パンチ力アップとスタミナ維持の極意です。

「今よりもっと強いパンチを打ちたい」

「怪我をせず、効率的に上達したい」

そう願う全てのボクサーの皆さん、一度プロの視点から「自分の身体」を見つめ直してみませんか?

能嶋宏弥選手の詳しい改善メニューはこちら

能嶋宏弥選手インタビュー

執筆

牧野 将大

チーフコンディショニングトレーナー / 柔道整復師 / 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)

ビーチバレー選手、Jr日本代表新体操選手、Fリーガー、野球選手など、競技レベルを問わずアスリートへの施術・トレーニング指導を行う。
ACミランアカデミー愛知にてサッカー指導にも携わる。
痛みの原因を動作から見極め、再発防止とパフォーマンス向上を両立させるコンディショニングを得意とする。

体験プログラムのトレーニング風景 体験プログラムのトレーニング風景 体験プログラムのトレーニング風景

Trial Program

コンディショニングが
気になる方の「はじめの一歩」

体験プログラム

  • 自分の身体の
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    トレーニングも
    伝授します

  • 所要時間
    60〜90分

一人ひとりに合わせて行いますので、運動が苦手な方も
もちろん大歓迎。無理な営業は一切しませんので、安心してご参加ください。