2026.01.27

肩こり・首こり

【理学療法士監修】肩こりを解消する方法|原因は“姿勢と呼吸”だった?

肩が重い。首までガチガチ。集中できない。
「とりあえず揉む」「湿布を貼る」で、その場はラクになるけど…また戻る。

実は肩こりは、日本でもかなり多い悩みです。厚労省の国民生活基礎調査(令和4年)でも、
「腰痛」「肩こり」は男女とも上位に挙がっています。

でも、安心してください。肩こりは「肩そのもの」だけが原因じゃないことが多く、
“原因の場所”にアプローチできると、軽くなるスピードが変わります。

この記事では、PRO-motionの考え方に沿って

  • 肩こりの「よくある原因」

  • いまの状態が分かるセルフチェック

  • 今日からできる解消エクササイズ(短時間)

  • 戻りにくくする日常のコツ

  • 受診の目安

をまとめます。

まず結論:肩こりの原因は「姿勢」と「動かないこと」

肩こりは、首〜肩〜背中の筋肉が緊張して血流が落ち、だるさ・重さ・痛みにつながる状態です。
特に多いのが、

  • 猫背(頭が前に出る)
  • スマホ首(うつむき姿勢)
  • 肩甲骨が動かない(固まる)
  • 呼吸が浅い(胸郭が硬い)

この組み合わせ。

ポイントは、頭の位置。
頭はだいたいボウリング球くらいの重さですが、うつむくほど首への負担は増えます。
研究でも、首を15°前に倒すだけで約12kg相当、60°で約27kg相当の負荷が示されています。

つまり、肩こりは「肩の筋肉が弱い」以前に、
首と肩で重さを受け続ける姿勢が続くほど起こりやすいわけです。

1分セルフチェック:あなたの肩こりはどのタイプ?

当てはまるものが多いほど、肩こりが「姿勢由来」で起きている可能性が高いです。

A|頭が前に出るタイプ(スマホ首)

  • 横から見ると、耳が肩より前にある

  • デスク作業中、顎が前に出る

  • 首の付け根(後ろ)が張る

B|肩甲骨が固まるタイプ

  • 背中(肩甲骨の内側)がいつもだるい

  • 肩を回しても“動いてる感じ”が少ない

  • 深呼吸しても背中が広がらない

C|胸が硬いタイプ(呼吸が浅い)

  • 呼吸が浅く、ため息が増える

  • 胸の前(大胸筋あたり)が張る

  • 猫背が戻りやすい

A/B/Cは同時に起きることが多いです。

今日からできる「肩こり解消」3ステップ

肩こりは、いきなり強いストレッチや筋トレより、
①位置を戻す → ②動かす → ③支えられるようにする が近道です。

Step1|位置を戻す:顎引き(チンタック)10回(30秒)

顎引き(チンタック)

狙い:頭が前に出るクセをリセット

やり方

  1. 背筋を軽く伸ばして座る

  2. 顎を引いて“二重顎”を作る(下を向くのではなく、後ろへスライド)

  3. そのまま3秒キープ → 戻す

  4. 10回

ポイント

  • 首の後ろがスッと伸びる感覚がOK

  • 痛みが出るほど強くやらない

Step2|固まりをほどく:胸郭(背中)伸ばし10回(1分)

胸郭(背中)伸ばし

狙い:猫背で潰れた胸郭を起こして、呼吸を深く

やり方

  1. 両手を頭の後ろで組む(首は引っ張らない)

  2. 顎は軽く引いたまま

  3. みぞおち〜背中が起きるように、上体を少し反らす

  4. 10回

ポイント

  • 腰を反らしすぎず「背中(胸椎)」を動かす

  • 呼吸は止めない

Step3|肩甲骨を動かす:肩甲骨寄せ+下げ 10回(1分)

肩甲骨寄せ+下げ

狙い:肩甲骨が動くと、首肩の負担が抜けやすい

やり方

  1. 肘を軽く曲げて体側に

  2. 肩甲骨を「後ろに寄せる」+「下に下げる」

  3. 2秒キープ → 戻す

  4. 10回

ポイント

  • “胸を張りすぎ”より「肩がすくまない」が大事

  • 首に力が入る人は回数を減らして丁寧に

ここまでで変化チェック(10秒)

もう一度、首〜肩の硬さを触ってみてください。
肩そのものを揉んでいなくても、軽くなる人が多いです。
理由はシンプルで、肩に負担をかけていた「頭の位置」と「肩甲骨の固まり」を先に動かしたからです。

「戻る肩こり」を減らす日常のコツ

肩こりは、日中の姿勢で作られます。
解消エクササイズより、実はこっちが効きます。

1|PC環境:肘が90°、画面は目線の高さへ

机が低い/椅子が合わないと、猫背が固定されます。
まずは「椅子を上げる」「クッションを敷く」など、簡単な調整でOK。

2|スマホ:顔を下げず、スマホを上げる

首をうつむけるほど負担が増えることは、研究でも示されています。
肘を机に置く・反対の手で支えるだけでも変わります。

3|1時間に1回:30秒だけ“動かす”

「運動」じゃなくていいです。
立つ、肩甲骨を寄せる、深呼吸する。これで十分。

注意:この症状がある場合は医療機関へ(受診目安)

肩こりに似ていても、別の問題が隠れていることがあります。次のような場合は、セルフケアだけで粘らず相談してください。

  • 腕や手のしびれが強い/続く

  • 力が入らない、細かい作業がしにくい

  • 夜間痛が強い、痛みで眠れない

  • 発熱、急な強い痛み、外傷後

  • 肩が上がらない状態が続く(四十肩などが疑われるケース)

PRO-motionの考え方:評価 → 整える → 鍛える

肩こりは「肩を揉む」だけだと戻りやすい。
PRO-motionでは、いきなり“ほぐし”から入りません。

  • 評価:姿勢(頭の位置・胸郭・骨盤)、呼吸、肩甲骨の動き、日常動作をチェック

  • 整える:必要最小限に可動域と緊張を調整(やり過ぎない)

  • 鍛える:戻らないための“支え方”を作る(首だけでなく体幹・肩甲帯まで)

「一生つきあうしかない」と思っていた肩こりも、
原因が“いつも同じ場所”にある人ほど、変化が出やすいです。

よくあるご質問

Q. 肩こりはマッサージで解消しますか?
一時的にラクになることはあります。
ただ、原因が姿勢や動きのクセの場合、戻りやすいので「姿勢・肩甲骨・呼吸」もセットで見直すのがおすすめです。

Q. 1日どれくらいやればいい?
まずはこの記事の3ステップを合計3分。
毎日が理想ですが、週3でも体感が変わる人は多いです。

Q. 首をぐるぐる回すのはOK?
気持ちはいいですが、痛みが出る人は避けた方が無難です。
まずは顎引き+胸郭伸ばし+肩甲骨の動きからがおすすめです。

執筆

片浦 聡司

PRO-motion代表取締役 / 理学療法士 / 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT) / (公財)日本オリンピック委員会(JOC)医科学強化スタッフ(水泳競技(2015~2016))

名古屋大学医学部卒。急性期病院で整形外科領域を中心に臨床経験を積み、姿勢・動作の分析から痛みや不調の原因を見立て、再発予防につながるコンディショニング指導を得意とする。
2015年より2年間、JOC医科学強化スタッフとして国際大会(ユニバーシアード等)にも帯同。
高齢者からトップアスリートまで幅広くサポートしている。

体験プログラムのトレーニング風景 体験プログラムのトレーニング風景 体験プログラムのトレーニング風景

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