2026.01.09
代表片浦のひとり言
整形外科の9割は生活習慣病である
先日、脳科学者である中野信子さんと精神科医である和田秀樹さんの共同著書である「頭の良さとは何か」という本を読んだ。
その中に、「今の学校教育では頭の良いバカしか産まない」という一文があり、非常に頷いた。
正解が決まっているセンター試験に合格すれば東大に入れる、だがしかし実際の社会に正解なんぞない、正解が決まっている問題をただひたすらに解き、あたまでっかちになったのが東大出身の役人であると、なんとも痛快な気持ちになった。ここまでズバッと言ってくれるとなんとも気持ち良い。
私のように人の目を気にする人は何かを表現するときにオブラートに包んで表現しがちである。だがしかし、オブラートに包みすぎて、実際の薬の味が伝わらなければ、何をお前は伝えたかったのか?となりかねない。
そんな中、本は「表現の自由」が認められているから好きなこと言っていいんだよと教えてもらう機会があった。
なるほどと、部下の牧野にも伝えることを一回飲み込んで、箇条書きに纏めてから伝えるようにしている私であるが、せっかくの独り言なので、自分の医療に対する想いを屈託なくお伝えしたい。もう少し妻のように直球どストレートに物事が言えれば苦労しないのだろうが。表現に若干の過激さがあるかもしれないがご容赦願いたい。
前置きがかなり長くなってしまったが、本題に移ろう。
整形外科の9割は生活習慣病である
整形外科疾患は「外傷」と「障害」の2つに分けられる。
いわゆる「外傷」は交通事故のときにガーンっと一発強い外力によって怪我をする、例えばぶつかって骨折しました、肩が脱臼しましたといったものが外傷である。
もう一方の「障害」であるが、「慢性障害」とも言われるように、特にきっかけがなく徐々に徐々に引き起こされるものである。
例えば、軽いものであれば、いわゆる肩こりや腰痛、
もう少し重度になればいわゆる診断名がついた変形性膝関節症や腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアといったものが含まれる。
この慢性障害であるが、私はこの9割が生活習慣病であると捉えている。
つまり糖尿病と同じように、普段の生活の中に原因があり、その病気を作り出しているのは自分なのである。
なぜ腰痛になるのか?
少し分かりづらいので慢性障害の一例を紹介したい。
ゴルフの腰痛が分かりやすいので、ゴルフのスイングで説明していく。
プロゴルファーの石川遼選手も腰痛に苦しんでいたとか。
ゴルフのスイングであるが、簡単に言うと身体を“ねじる”動きになる。
問題はどこでねじっているのか?ということである。
理想を言えば体全体を使って上手くねじりたいのだが、だいたい現代人は背中が硬い。
というのもスマホの普及やテレワークも拍車をかけて猫背ピーポーがマジョリティーである。
その場で試してもらえば分かるが、背筋を伸ばしたときと背中を丸めたときでは、背筋を伸ばした方が良くねじれる。
つまり猫背の状態では背中は捻れない。
加えて、日本人はお尻が硬い!なぜなら世界で一番座っている国である。
座り過ぎでお尻は酸欠になり、根本の関節、股関節でねじることができない人が多い。
となると後、ねじれる場所は腰だけになるが、そもそも腰というのはねじれる構造になっていない。
関節面が縦の関係にあるため、ねじるとおもっきり骨同士が当たってしまうのである。
だいたいこんな感じで、本来使うべきところが使えず、
他の場所でかばってしまって仕事を押し付けられているのである。
営業で言えば、両隣の机の営業マンはいつも寝ていて、
1人の営業マンが3人分の仕事をして、最終爆発してうつ病になって、
その職場は回らなくなるといった方が分かりやすいか。
本来使うべきところが使えていないことを誤った使い方と書いて、誤用(miss use)と呼ぶ。
誤用は御用だ。神妙にお縄につけ。

過用と誤用
私も父を師匠にしてしまったのか、くだらないダジャレを披露してしまった。
父は、だいたいスターウォーズのヨーダが出てくると「ヨーダに何の用だ?」と言ってくる。
今年37歳を迎えるが、ある女子高校生のアスリートに「35歳からはオジサンですよ。」と言われ、
私もこうやって父のようなオヤジの仲間入りをしていていくのかと思うこの頃である。
さておき、この慢性障害であるが、英語に直すとオーバーユース(over use)と訳される。
日本人ならではなのであろう、オーバーユース、
つまり“使い過ぎ”と言われると途端に自慢げに語り出す患者さんがいる。
戦時中の日本が抜けきっていないのだろう、
未だに甲子園では1人のピッチャーが何百球投げただのなんだのとニュースになり、
それが“美徳”として報道される。
その当時、菊池雄星選手が甲子園で肋骨が折れていたまま投げていただのなんの
NHKのドキュメンタリーで放送されていた。
サイレンで試合が始まり、伝令がマウンドまで行く。
勝てば軍歌のようにハツラツと校歌を歌い、負けると泣きながら土をかき集める、
それを這いつくばるようにカメラマンがパシャパシャ撮っている。
そんな風景が私には滑稽に映る、野球は好きだが、甲子園はあまり好きではない。
伝統だからと言われればそれまでだが、この令和の時代に時代錯誤も甚だしい。
いつも通り話が逸れたが、日本に蔓延るこの使い過ぎ症候群=美徳ではなく、
必ず使い方の誤り、誤用(miss use)があり、それが慢性障害を作り出している。
つまりやらなきゃいけないことは、その誤用をなんとかしなければならない。

他力本願
心筋梗塞や脳梗塞などはベースに糖尿病があり、
食事やら運動やら事前にしっかり自分で努力しましょうねという風潮が大分と確立している。
それこそ、その道の先人方の努力の賜物だろう。
かたや、整形外科はどうか?
そんな誤用を自分で直すように努力しましょうねという風潮は皆無で、
先生なんとか治してくださいという完全な他力本願である。
巷の〇〇先生がゴッドハンドで、魔法が使えるらしいという言葉に、一抹の期待をかける。
これをドクターショッピングと言われるが、治してくれるセラピストを探し求めて回るのである。
たまに片浦はゴッドハンドですねと言われるが、残念ながらヨーダのようなフォースは使えない。
内緒だが、小学生のときに、少し先にあるリモコンをフォースを使って取ろうとしたがびくともしなかった。
ただ医学を学んだ一般ピーポーである。
一生モノの体
弊社のお客様には、身体の使い方を覚えましょうという話をよくする。
つまり今、かばって使ってる場所はここですよ、
本来使うべき場所はこうやって使うんですよというのを一緒に覚えていく。
ただ筋肉を鍛えるというより、体の使い方を覚える“塾”のようなものである。
やるべきことは、かばってしまって仕事を押し付けられた腰をひたすらにマッサージすることではない。
その場しのぎの快楽に何年も時間をお金を費やすのはバカである。
体育の授業で背中はこう使うんですよ、
お尻はこうですよなんて授業はない。
忘れもしないが、中学最初の体育の授業でひたすらに番号を大声で言わされ、
タイミングがずれているだの声が小さいだの先生から指導されたが、甲子園と同じ軍隊の名残である。
一度体の使い方を覚えてしまえば、忘れることはない。
つまり一生モノの身体が手に入る。
学生時代、水泳を20年やっていたが、今急にプールに突き落とされても絶対に泳げる自信がある。
脳が使い方を覚えているからである。
弊社がやりたいのは、
そんな誤用に共に気づき、
体の使い方を覚え、
一生モノの体を手に入れる。
これを読んでいただいているお客様には“健康”という名のセンター試験に合格し、
一生モノの体を手に入れて欲しいと心底思っている。
余談だが、ヨーダは映画の中でいきなり死んでしまうが、900歳まで生きたらしい。
劇中ライトセーバーで戦うシーンがあるが、880歳ぐらいでもなんせ“キレキレ”である。
一体どんな一生モノの体を手に入れていたのだろうか。
執筆
片浦 聡司
PRO-motion代表取締役 / 理学療法士 / 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT) / (公財)日本オリンピック委員会(JOC)医科学強化スタッフ(水泳競技(2015~2016))
名古屋大学医学部卒。急性期病院で整形外科領域を中心に臨床経験を積み、姿勢・動作の分析から痛みや不調の原因を見立て、再発予防につながるコンディショニング指導を得意とする。
2015年より2年間、JOC医科学強化スタッフとして国際大会(ユニバーシアード等)にも帯同。
高齢者からトップアスリートまで幅広くサポートしている。
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