2026.01.08
コラム
“まだ大丈夫”が一番危ない。経営者が倒れる前にやるべき身体投資
多少の不調があっても、
経営者は簡単には止まりません。
腰が重い、肩が張る、疲れが抜けない。
それでも「まだ動ける」「仕事は回っている」と、自分に言い聞かせてきたはずです。
実際、多くの経営者は倒れる直前まで“普通に仕事ができてしまう”ものです。
本当に怖いのは、
ある日突然倒れることではありません。
その前に、
・判断が遅くなる
・集中が続かなくなる
・決断を先送りにしてしまう
そんな“静かなパフォーマンス低下”が、気づかないうちに始まっていることです。
それを、年齢や忙しさのせいにしてしまう。
「経営者だから仕方ない」と片づけてしまう。
しかし実際には、
その多くが身体コンディションの問題であるケースが少なくありません。
経営者にとって身体は、
鍛えるためのものでも、治すためのものでもなく、
毎日、安定して使い続けなければならない“経営資源”です。
目次
なぜ経営者ほど「まだ大丈夫」と思ってしまうのか
経営者は、多少の不調では簡単に休めない立場にいます。
会社、社員、取引先、家族。
自分が止まれば、影響が広がることを知っているからです。
だからこそ、身体の違和感よりも「やるべきこと」を優先する癖がつきます。
・少し腰が重いだけ
・肩こりは昔からある
・疲れているのは忙しいから当然
こうして不調を日常の一部として処理していきます。
もう一つ、経営者特有の落とし穴があります。
それは、多少無理をしても“動けてしまう”ことです。
会議にも出られる。
移動もできる。
仕事も回っている。
そのため、
「問題は起きていない」と判断してしまう。
しかしここで見落とされがちなのが、
“動けている”と“本来のパフォーマンスを発揮できている”は別物だという点です。
身体の安定性が落ちてくると、
人は無意識のうちにエネルギーを消耗します。
姿勢を保つために余計な力を使い、
集中力を保つために気力で補い、
判断を下すたびに疲労が溜まっていく。
それでも仕事はできてしまう。
だからこそ、「まだ大丈夫」という感覚が強化されていきます。
ですが実際には、
その段階で身体はすでに黄色信号を出しています。
経営者ほど、
「止まれない」し、「止まらなくていいと思えてしまう」。
その結果、
気づいたときには“回復に時間がかかる状態”まで進んでいる
というケースが少なくありません。
経営者の身体は、いつ壊れるのか?
多くの経営者が口にする言葉があります。
「ある日、急にガタッときた」
しかし実際には、
身体が突然壊れることはほとんどありません。
ほぼ例外なく、壊れる前には“段階”があります。
最初に落ちるのは「痛み」ではない
身体の不調というと、腰痛や肩こり、関節の痛みを思い浮かべがちです。
ですが、これらはかなり後になって出てくるサインです。
最初に変化するのは、もっと分かりにくい部分です。
-
身体の可動域が少しずつ狭くなる
-
長時間同じ姿勢がつらくなる
-
疲労が翌日まで残りやすくなる
この段階では、
「年齢のせい」「忙しいから仕方ない」と処理されがちです。
次に落ちるのは「回復力」と「安定性」
可動域や柔軟性が落ちると、
身体は安定性を保つために、無意識に力を使い始めます。
-
立っているだけで疲れる
-
座り続けると腰や股関節が固まる
-
呼吸が浅くなる
ここで落ちているのは、筋力そのものではなく、“無意識で身体を支える力”です。
この状態になると、
日常動作そのものが少しずつ負担になります。
最後に出るのが「痛み」や「ケガ」
ここまで進んで、
ようやく「痛み」という形で身体が訴え始めます。
-
ぎっくり腰
-
股関節や膝の強い痛み
-
首・肩の慢性的な不調
この時点で初めて、
「何かおかしい」と感じる方が多いのです。
しかしこれは、身体が何度もブレーキをかけた“結果”にすぎません。
だから「倒れる前」はすでに始まっている
倒れる前に、
判断力は少しずつ落ちています。
集中力も、
以前より短い時間しか続かなくなっています。
それを気合や経験で補い続けると、
身体への負担はさらに大きくなります。
結果として、
ある日「急に来た」と感じる出来事が起きる。
しかし実際には、
身体はずっと前からサインを出し続けていたのです。

経営に直結する“身体コンディション低下”の正体
身体のコンディションが落ちると、
最初に影響を受けるのは「痛み」ではありません。
経営者の場合、
真っ先に影響が出るのは“思考の質”です。
たとえば、こんな変化はありませんか。
-
決断に時間がかかるようになった
-
以前なら即断できたことを先送りしてしまう
-
会議の後、異常に疲れる
-
夕方以降、考えること自体がしんどい
これらは、能力や経験が落ちたわけではありません。
多くの場合、身体が安定していない状態で思考しているだけです。
人は、身体が不安定になると、
無意識のうちにエネルギーを「支えること」に使います。
-
姿勢を保つ
-
バランスを取る
-
呼吸を浅く速くする
こうした無意識の消耗が積み重なると、
脳に回る余力が減っていきます。
結果として起きるのが、
判断力・集中力・持続力の低下です。
これは気合や根性でどうにかできるものではありません。
身体が安定していない状態では、
どれだけ優秀な経営者でも、思考効率は確実に落ちます。
厄介なのは、
この変化がとても静かに進むことです。
仕事は回っている。
大きなミスもしていない。
だから「問題はない」と判断してしまう。
しかし実際には、
本来ならもっと良い判断ができたはずの場面が、
少しずつ失われていきます。
経営者にとってこれは、
単なる体調不良ではありません。
-
判断の遅れ
-
決断の質の低下
-
エネルギー不足による視野の狭まり
これらはすべて、
経営リスクそのものです。
だからこそ、
経営者の身体コンディションは「調子がいい・悪い」ではなく、
“安定して使えているか”で見る必要があります。
多くの経営者が「身体投資」を間違える理由
経営者の多くは、
決して身体を放置しているわけではありません。
忙しい中でも、
-
マッサージに行く
-
整体に通う
-
ジムに入会する
など、何らかの行動は取っています。
それでも不調が繰り返される。
しばらくすると、また元に戻る。
問題は「やっていないこと」ではなく、
投資の“向き”が少しずれていることにあります。
ケアやトレーニングは悪くない
まず前提として、
マッサージや整体、運動そのものが悪いわけではありません。
一時的に楽になる。
動きやすくなる。
これは事実です。
しかし、それだけでは
“毎日使い続ける身体”を安定させるには足りないのです。
多くの投資が「その場しのぎ」になってしまう理由
不調の多くは、
筋力不足や柔軟性不足だけが原因ではありません。
実際に大きいのは、
-
座り方のクセ
-
立ち方・荷重の偏り
-
身体の使い方のアンバランス
こうした日常動作の積み重ねです。
どれだけケアをしても、
使い方が変わらなければ、身体はまた同じ負担を受けます。
これは、
古いシステムのままサーバーだけを入れ替えているようなものです。
「鍛える」だけでは逆効果になることもある
忙しい経営者ほど、
「運動しなければ」と思い、自己流でトレーニングを始めがちです。
しかし、身体が不安定な状態で負荷をかけると、
-
特定の部位だけが頑張る
-
余計な力が入る
-
疲労が抜けにくくなる
といった状態を招くことも少なくありません。
結果として、
「運動しているのに調子が悪い」という矛盾が起きます。
足りていないのは「使い方」への投資
経営者にとって本当に必要なのは、
-
痛みを取ること
-
体力を限界まで上げること
ではありません。
無意識でも崩れない状態をつくること。
つまり、「身体の使い方」を整えることです。
ここに投資しない限り、
どんなケアやトレーニングも、
長期的には“効いている感じがしない”ものになります。

PRO-motionが考える「経営者のための身体投資」
PRO-motionが考える身体投資は、
いわゆる「治療」でも「筋トレ」でもありません。
目指しているのは、
経営者が毎日、安定した状態で意思決定できる身体です。
そのために行っているのが、
評価 → 整える → 鍛える
というシンプルなプロセスです。
評価|まず「今どう使っているか」を正しく知る
経営者の不調は、
筋力不足や年齢だけが原因で起きているケースは多くありません。
-
座り方のクセ
-
立ったときの荷重の偏り
-
呼吸や姿勢の崩れ
こうした無意識の使い方が、身体への負担を積み重ねています。
PRO-motionでは、
「どこが痛いか」ではなく、「どう使っているか」から評価します。
整える|必要最小限だけ、無駄な力を抜く
評価で明らかになったポイントに対し、
必要な部分だけを整えます。
むやみにほぐすことはしません。
時間をかけすぎることもしません。
経営者に必要なのは、
短時間で“使える状態”に戻すことだからです。
鍛える|戻らない身体をつくる
整えただけでは、
身体はまた元の使い方に戻ります。
そこで行うのが、
「正しい使い方」を身体に覚えさせるトレーニングです。
重たい負荷をかけることが目的ではありません。
無意識でも安定する状態をつくること。
これが、
忙しい経営者でも再現でき、
日常に戻っても効果が続く理由です。
PRO-motionの身体投資は、
その場しのぎではなく、
経営者のパフォーマンスを“安定運用”するための投資です。
まとめ|“まだ大丈夫”と思えている今が、唯一の投資タイミング
経営者の身体は、
倒れてから立て直すものではありません。
倒れる前、
パフォーマンスが落ち始めた段階で
整えておくべきものです。
そして皮肉なことに、
本当に動けなくなってからでは、
時間もコストもかかります。
-
忙しい
-
まだ動けている
-
今は何とか回っている
そう思えている今こそが、
一番コストパフォーマンスよく身体に投資できるタイミングです。
身体は、気合や責任感では守れません。
経営と同じように、
先を見越して整えておくものです。
「いま倒れるわけにはいかない」
そう思う経営者こそ、
一度、自分の身体の状態を正しく知ってみてください。
執筆
片浦 聡司
PRO-motion代表取締役 / 理学療法士 / 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT) / (公財)日本オリンピック委員会(JOC)医科学強化スタッフ(水泳競技(2015~2016))
名古屋大学医学部卒。急性期病院で整形外科領域を中心に臨床経験を積み、姿勢・動作の分析から痛みや不調の原因を見立て、再発予防につながるコンディショニング指導を得意とする。
2015年より2年間、JOC医科学強化スタッフとして国際大会(ユニバーシアード等)にも帯同。
高齢者からトップアスリートまで幅広くサポートしている。
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