2026.01.06

マラソン

フルマラソンでサブ4を目指しているのに30kmで失速する理由|太ももが限界になる本当の原因とは

フルマラソンでサブ4を目指しているのに、

  • ハーフまでは余裕がある
  • 25kmを過ぎたあたりから脚が重くなる
  • 30kmを超えると太ももが限界で歩いてしまう

このような悩みを抱えていませんか?

長距離の走り込みはもちろん、ジムに通って筋トレも行っている。
それでもレース後半になると確実に失速してしまうランナーは少なくありません。

実はこのタイプの失速は、
「練習量」や「根性」ではなく、走り方の中で“どこで衝撃を受け止めているか” が大きく関係しています。

ハーフまで持つのに30kmで失速するランナーの特徴

30kmで失速してしまうランナーには、共通した特徴があります。

心肺にはまだ余裕があり、ペース感覚も大きく崩れていない。
それにもかかわらず、先に限界を迎えるのが太ももという点です。

この状態は、完全なスタミナ切れとは考えにくく、
問題は「身体の使い方」、とくに着地時の衝撃をどう処理しているかにあります。

※スタミナに問題がある方はこちらの記事をご覧ください

https://promo-con.com/column/p1408/

太ももが限界になる本当の原因|衝撃をお尻で受け止められていない

ランニングでは、着地のたびに体重の2〜3倍以上の衝撃が片脚にかかります。
この衝撃をどこで受け止めているかが、後半の走りを大きく左右します。

本来、衝撃吸収の主役になるのはお尻(臀筋群)です。

しかしサブ4未達成ランナーの多くは、お尻がうまく使えず、代わりに太ももで衝撃を吸収する走り方になっています。

理想的なランニングフォームの目安は、
着地の瞬間に 「股関節・膝・つま先」がほぼ一直線に並んでいる状態

このアライメントが保たれていると、

  • 股関節を中心に3つに関節で均等に衝撃を受け止めやすい
  • 上下動が少なく、推進力を前に使える

といったメリットがあります。

ところがレース後半になると、お尻が疲労して機能しなくなり、
身体は無意識に別の方法で衝撃を受け止めようとします。
その結果起こるのが、膝を必要以上に曲げて太ももで衝撃を受け止める走りです。

引用:@EKIDEN_News

膝を曲げすぎる走りが失速を招くメカニズム

膝を深く曲げて着地するフォームになると、身体は上下に沈み込みやすくなり、

上下動の大きい走りになります。

この差は一歩一歩ではわずかですが、
フルマラソンでは確実なタイムロスと疲労増大につながります。

さらに、膝を曲げすぎた走り方では、

足が体の前で接地しやすくなり、接地のたびにブレーキがかかります。

このとき、減速をコントロールする役割を担うのが大腿四頭筋(前もも)です。

このとき前ももは、引き伸ばされながら耐える(遠心性収縮)という非常に負担の大きい働きを強いられます。

この遠心性収縮が繰り返されることで、30km前後で一気に限界になります。

サブ4達成に必要なのは「脚を鍛える」ことではない

30kmの壁を超えるために必要なのは、

  • さらに入り込む
  • 太ももをもっと鍛える

ではありません。

  • お尻で衝撃を受け止める
  • 太ももを「温存」できるフォーム

この状態を作れるかどうかが、サブ4達成の分かれ道になります。

自宅でできる|お尻で衝撃を受け止めるための基本トレーニング

① 片脚ヒップヒンジ

① 片脚ヒップヒンジ

やり方

  1. 足を前後に開き、前足の膝を軽く曲げ、後ろ足のかかとを上げる
  2. そのままお辞儀すると同時に、後ろ脚を持ち上げる
  3. 頭〜足までが一直線になるよう意識

回数
左右10回 × 2セット

ポイント

  • 骨盤が横に流れたり、斜めにならなように注意
  • 腰が落ちて膝が大きく曲がらない

② 片脚ねじり

② 片脚ねじり

やり方

  1. 片足を壁に足を置き、前足の膝を軽く曲げる
  2. そのまま重りを前足の横に置くように下ろしていく
  3. 姿勢が一直線になるよう意識

回数
左右10回 × 2セット

ポイント

  • 腰が落ちて膝が大きく曲がらないように注意
  • 重りはペットボトルでも代用可能!

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太ももが限界になる根本原因を特定したうえで、
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「鍛えているのに30kmで失速する」
そんな方ほど、一度身体の使い方を見直す価値があります。

まとめ|30kmで歩いてしまうのは能力不足ではない

  • ハーフまで持つ
  • 心肺は余裕がある
  • 太ももだけが限界

この条件が揃っているなら、
サブ4に必要な素質はすでに持っている可能性が高いです。

必要なのは、
お尻で衝撃を吸収できる身体の使い方を身につけること。

走りを変えれば、
30km以降の景色は大きく変わります。

執筆

牧野 将大

チーフコンディショニングトレーナー / 柔道整復師 / 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)

ビーチバレー選手、Jr日本代表新体操選手、Fリーガー、野球選手など、競技レベルを問わずアスリートへの施術・トレーニング指導を行う。
ACミランアカデミー愛知にてサッカー指導にも携わる。
痛みの原因を動作から見極め、再発防止とパフォーマンス向上を両立させるコンディショニングを得意とする。

体験プログラムのトレーニング風景 体験プログラムのトレーニング風景 体験プログラムのトレーニング風景

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