2025.12.25
マラソン
走るとふくらはぎが痛い原因は?ランニングで痛みが出る理由と改善トレーニング3選
「走るとふくらはぎが痛い」
「ジョグはできるのに、スピードを上げると右ふくらはぎだけ張ってくる」
「ランニングフォームが崩れていると言われても、どう直せばいいかわからない」
このような悩みを抱えるランナーは少なくありません。
特に、
- 膝の内側に痛みを感じたことがある
- ふくらはぎに繰り返し張りや痛みを感じる
- 片側ばかりトラブルが出やすい
といったタイプでは、
着地で症状が出るお尻が十分に衝撃を吸収できていない ことが大きなヒントになるケースがあります。
この記事では、ランニング時にふくらはぎへ負担が集中しやすいメカニズムと、負担を減らすための改善トレーニング を分かりやすく解説します。
目次
■ 走るとふくらはぎが痛い原因|負担が集中するメカニズム
① お尻で衝撃を吸収できず、膝が前に抜けてしまう
お尻の筋肉(大殿筋・中殿筋など)が衝撃を受け止める役割 を担います。
しかし、お尻の筋肉がうまく働かないと、
着地の瞬間に膝で衝撃を受け止めようとして、膝が前方へ抜けやすくなります。
その結果、
- 膝まわり
- 太もも
- ふくらはぎ
といった部位が代わりに頑張ることになり、
ふくらはぎや膝の痛みにつながりやすくなる と考えられています。
さらに、膝が前に出た姿勢で着地すると、
ふくらはぎ(特にヒラメ筋)が引き伸ばされながら強く働くため、
ペースアップ時に張りや痛みが出やすくなります。
②蹴り出し時に臀部を使えず、“足が流れる”フォームになる
膝が前方だけでなく内側にも入ると、
足の内側アーチが潰れる
→ 母趾(親指)に体重が乗らない
→ 最終的に外側(小指側)へ体重が抜ける
という流れになりやすくなります。
理想の蹴り出しは、
- お尻(大殿筋)で地面を後ろへ押す
- 母趾側でしっかり地面を捉え、効率よく力を伝える
- 推進力に変わる
という流れです。
しかし臀部がうまく使えなかったり、アーチが潰れてきてしまうと、
地面をうまく後ろへ押せない
→ふくらはぎで強引に蹴ってしまう
→足が流れる
→毎回の蹴り出しでふくらはぎに負担が溜まる
というサイクルになりやすい傾向があります。
この状態はふくらはぎへの負担が大きく、レース後半やペースを上げるとふくらはぎが攣ったり、痛くなる原因になります。
※足首の硬さにより足が流れる場合もございます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
※走ると後半でフォームが崩れる人は、こちらの記事も参考になります
■ふくらはぎの痛みを減らすための改善トレーニング
① 臀部で衝撃吸収できる状態をつくる
臀部が働くと、膝とふくらはぎの負担が大幅に減りやすくなります。
特に 遠心性収縮(筋肉が伸ばされながら力を出す) が重要です。
着地直後に臀部の遠心性収縮が起こると、衝撃を股関節で受け止めやすくなり、膝が抜けにくくなります。
※遠心性収縮については、こちらの記事で詳しく解説しています
お尻のストレッチ
目的:お尻の筋肉の柔軟性向上
方法
① 膝は三角に折り曲げ、膝を顔の正面にセット。
② 骨盤をかぶせながら、反対側の手を伸ばします。
③ 20〜30秒、ゆっくり呼吸しながら伸ばす
左右それぞれ2セット
ポイント
膝を曲げている側のお尻が伸びる感覚があればOK!
ヒップヒンジ
目的:お尻で衝撃を受け止める動作習得
方法
① 足を前後に開き、頭とお尻を一直線にキープ
② 前足の膝を軽く曲げ、後ろ足のかかとを上げる
③ お尻を少し上に突き出すイメージで、おじぎする。
10回 × 2セット
ポイント
お尻〜もも裏にかけて効いてる感覚があればOK!
お尻、膝、つま先が一直線にしながら、腰が落ちて膝が大きく曲がらないように注意しましょう
② 足のアーチを支える“筋の連携”——クロスサポートメカニズム
アーチは“形を整える”というより、
着地時に必要な筋が働き、結果としてアーチが保たれる状態が重要です。
その中で、
後脛骨筋と長腓骨筋による クロスサポートメカニズム は、
足部の安定に関わる要素として働いてくれます。
この筋の連携が働くことで、
- 着地時のアーチ保持
- 蹴り出し時の足部安定
- 母趾に体重を乗せやすくなる
といった動きにつながり、
ふくらはぎが過剰に頑張らなくて済む状態 を作りやすくなります。

カーフレイズ
目的:アーチを支えてくれる筋肉の活性化
方法
① 足の間にテニスボールを挟む
② そのままつま先立ちをする
10回 × 2セット
ポイント
親指〜小指全体に体重が乗っている感覚があればOK!(特に親指に乗っている感覚が強いかと思います)
すねの外側がじわじわと疲れてくる感覚があればOK!
ふくらはぎにテーピングを巻きたい方はこちらの記事をご覧ください!
ランニング中のふくらはぎ痛を根本から見直す|PRO-motionのランナー向けトレーニング
PRO-motionでは、
- 走るとふくらはぎが痛い
- 片側だけ痛みが出る
- フォームを直したいが方法が分からない
といったランナーに対して、
「どこが原因で負担が集中しているのか」 を
動作評価から整理します。
単に筋肉を鍛える・ほぐすだけでなく、
- お尻で衝撃を受け止められているか
- 膝が前・内側へ抜けていないか
- アーチが潰れやすい使い方になっていないか
といった 走りのクセそのもの を確認し、
必要な部分に絞ったコンディショニングとトレーニングを行います。
走りのクセを一度チェックしてみたい方はこちら

まとめ|ふくらはぎの痛みは「結果」であることが多い
走るとふくらはぎが痛い場合、
原因はふくらはぎ単体ではなく、
- お尻で衝撃を吸収できていない
- 膝が前・内側に抜けている
- アーチが潰れて蹴り出しが不安定
といった 動きの連鎖 によって、
結果として負担が集中しているケースが少なくありません。
「ストレッチしても良くならない」
「走る距離を減らすと一時的に良くなるが再発する」
そんな方は、
走り方そのものを一度見直す ことが改善の近道になる場合があります。
フルマラソン前の不安や、
ランニング中のふくらはぎ痛でお悩みの方は、
一度ご自身の走りをチェックしてみてください。
執筆
牧野 将大
チーフコンディショニングトレーナー / 柔道整復師 / 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)
ビーチバレー選手、Jr日本代表新体操選手、Fリーガー、野球選手など、競技レベルを問わずアスリートへの施術・トレーニング指導を行う。
ACミランアカデミー愛知にてサッカー指導にも携わる。
痛みの原因を動作から見極め、再発防止とパフォーマンス向上を両立させるコンディショニングを得意とする。
Trial Program
コンディショニングが
気になる方の「はじめの一歩」
体験プログラム
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伝授します所要時間
60〜90分
一人ひとりに合わせて行いますので、運動が苦手な方も
もちろん大歓迎。無理な営業は一切しませんので、安心してご参加ください。








